金銭的に余裕がなく、低収入で足りず借入でなんとか生活をしているけど、滞納や督促状が届いてヤバい状況。
だけど、弁護士や司法書士に依頼するにも初期費用(着手金+実費など)を高すぎて支払うことができない。
ですが、低収入でも法的サポートを受けて債務整理を行うことができます。
結論から言えば「法テラス」に相談です。
法テラスの利用は所属している弁護士・司法書士事務所に問い合わせて、法テラスの司法制度を利用します。
利用することで、初期費用分を建て替えてもらえ、直接依頼するよりも安く依頼することができます。
法テラスを利用するデメリットは「法テラス」が弁護士・司法書士を選任します。
選任されて自分と相性が合わないということは、よくあります。
「持ち込み方式」を利用すれば、あなたが決めた法務事務所に連絡をとって、事務所側から法テラスへ「民事法律扶助制度」を利用することができます。
この記事では、細かい制度や利用するポイントを細かく解説しています。
法テラス司法制度 | 説明 |
---|---|
1. 無料相談サービス | 弁護士や司法書士に無料で法律相談ができる。 |
2. 低料金での手続き支援 | 自己破産や任意整理などの手続き費用を安くできる。 |
3. 専門家によるサポート | 法的な問題を専門家がサポートしてくれる。 |
4. 地域密着型のサポート | 地元の法テラスで地域特有の問題にも対応してもらえる。 |
5. 無料法律相談センターの運営 | 電話やインターネットで手軽に相談ができる。 |
6. 司法書士による手続きサポート | 任意整理などの手続きを司法書士がサポートしてくれる。 |
誰でも利用できる制度ではないですが、収入が低くて借金の返済に困っているあなたを助けてくれる司法制度です。
この記事では詳しく法テラスの法的サポートについて、徹底解説していきます。
目次
法テラスとは?
あなたが費用を払えない代わりに法テラスが費用を建て替える制度のことです
法テラスを通して弁護士や司法書士に依頼すれば、初期費用を建て替える制度を利用して依頼することができます。
任意整理を行った場合、建て替え制度を利用すると、和解までの間(3〜6ヶ月程度)に月額5,000円から10,000円程度の分割支払いになります。
ただし、法テラスの建て替え制度の利用には、冒頭でも簡単に説明した条件があります。
法テラスの利用条件について
利用条件
民事法律扶助に該当する
資力(収入)が一定額以下であること
法テラスを利用する場合、民事法律扶助制度を利用するため、必要書類を揃える必要があります。
民事法律扶助
民事法律扶助とは、資力が乏しい方のために、無料法律相談を行うとともに、司法書士・弁護士の裁判手続費用や書類作成費用などを立て替える制度です。
司法書士は、「国民の裁判を受ける権利の保障」に貢献するため、法律相談援助、代理援助、書類作成援助を通して、民事法律扶助制度の発展に貢献しています。
引用:日本司法書士会連合会
必要書類については後ほど説明します。
資力(収入)基準
資力(収入)基準について
申込者の収入(手取り月額(賞与も含む) | |
単身者 | 182,000円 |
2人家族 | 251,000円 |
3人家族 | 272,000円 |
4人家族 | 299,000円 |
収入と資産に置いて一定の基準が定められており、その基準を満たす方について利用が可能となっています。
これらの条件を満たすことで、法テラスの法的サポートを受けることができます。
法テラスへの手続きの流れについて
基本的な流れを簡単に説明しています。
手続きの流れ | 説明 |
---|---|
1. 無料相談申込 | 法テラスに相談を申し込む。電話やインターネットから予約する。 |
2. 相談予約 | 法テラスから相談の日時が通知される。予約日時に相談を受ける準備をする。 |
3. 相談内容の説明 | 相談の日に、専門家に相談内容を説明する。必要な書類や手続きについてアドバイスを受ける。 |
4. 必要書類の提出 | 相談内容によっては、必要な書類を提出する。相談予約の際に指示がある場合もある。 |
5. 手続きの進行 | 法テラスが手続きをサポートしてくれる。任意整理や自己破産などの場合は、司法書士が手続きを進めることもある。 |
6. 費用の補助 | 必要に応じて、手続きの費用の一部が法テラスから補助される場合がある。ただし、相談者の収入や資産状況によって異なる。 |
7. 手続き完了 | 必要な手続きが完了したら、法的な問題に対する解決が進んだと考えられる。ただし、継続的な対応が必要な場合もある。 |
手続きの詳細や具体的な内容は、相談する法テラスや相談内容によって異なる場合があります。
個別のケースに応じて対応する必要があるので、確認は必要です。
法テラスに任意整理を相談するときの注意点
法テラスを初めて利用する場合の注意点
- 無料相談は利用条件があり、回数と時間にも制限がある
- 相談する弁護士・司法書士は選べない
- 弁護士等に依頼する債務整理の費用は無料にならない
細かく説明していきます。
無料相談は利用条件があり、回数と時間にも制限がある
回数と時間
1回の相談時間は30分程度
1つの問題につき3回まで回答
相談する事務所にもよりますが、目安として理解しておきましょう。
相談する弁護士・司法書士は選べない
初めて法テラスに直接問い合わせをして弁護士・司法書士事務所の無料相談の予約をしますが、注意する点として相談する弁護士・司法書士は自分で選べません。
法テラスから事務所を紹介されます。
しかし、紹介を受けた事務所によっては、あなたと相性が合わない事務所もあります。
そう言った評判もあり、SNS上で失敗する声もあります。
ですが「民事法律扶助制度」には「持ち込み方式」があります。
「持ち込み方式」とは、直接依頼した弁護士・司法書士事務所経由で法テラスの援助を申請できる方式です。
ただし、持ち込み方式を行ったからと言って、法テラスの審査期間が短くなるわけではないので注意が必要です。
失敗しないためにも、あなたが信頼できる弁護士や司法書士を探すことが大切です。
弁護士等に依頼する債務整理の費用は無料にならない
勘違いしやすいのが、法テラスを利用するれば弁護士等の費用が無料になると思っていますが、無料にはなりません。
法テラスを利用した費用の支払いは、法テラスがあなたに代わって費用を立て替えて支払います。
あなたが法テラスが支払った金額を分割で月々返済するシステムです。
注意点
あなたは弁護士・司法書士へお金を払うのではなく、法テラスへお金を返済する
あなたの経済状況によっては返済が免除される(生活保護など)
まずは、条件に当てはまるか法テラスと提携している法務事務所に無料相談をしましょう。
法テラス任意整理の費用について
費用について法律相談は無料です。
弁護士・司法書士に業務を依頼することになれば費用が発生し、依頼する任意整理の内容によって費用が決まります。
建て替えた費用は、援助が開始することが決まった後、分割で支払いを行います。
任意整理の場合、和解成立期間(3〜6ヶ月程度)で支払いが終わるように月々分割で5,000円から10,000万円の間で返済をしていきます。
法テラスが定めている費用の目安です。
■任意整理事件
1社 実費10,000円、着手金33,000円
2社 実費15,000円、着手金49,500円
3社 実費20,000円、着手金66,000円
4社 実費20,000円、着手金88,000円
5社 実費25,000円、着手金110,000円
6~10社 実費25,000円、着手金154,000円
11~20社 実費30,000円、着手金176,000円
21社以上 実費35,000円、着手金198,000円
過払金がある場合、別途、報酬金がかかります。
民間の弁護士・司法書士事務所に直接依頼した場合、実費や着手金が負担になります。
そのため、法テラスの利用では民事法律扶助を利用するため、一律で料金が決まります。
上記に該当する条件に当てはまる金額を和解成立期間(3〜6ヶ月程度)に分割で支払っていきます。
民間の弁護士・司法書士を利用した場合の料金比較についてはこちら
さらに詳しく
任意整理の着手金相場はいくら?
弁護士は2〜5万円、司法書士は0〜2万円が相場となっています。
弁護士と司法書士では何が違うのか?
弁護士と司法書士の違い
弁護士:1社の借金140万円以上を依頼できる
司法書士:1社の借金140万円以下であれば依頼できる
借金が140万円以上か以下かで依頼が変わってきますが、料金を安く抑えたいなら司法書士を利用してみてください。
私の場合は1社140万円以上ありましたが、司法書士が引き受けてくれました。
司法書士だからと言って不可能ではないので安心をしてください。
さらに詳しく
法テラスに無料相談する時の必要書類について
法テラスを利用する場合、民事法律扶助制度を利用するため、必要書類を揃える必要があります。
準備するもの | 説明 |
---|---|
本人確認書類 | 身分証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証など)が必要。本人確認をするための書類。 |
収入証明書類 | 収入を証明する書類。給与明細や源泉徴収票などが該当。 |
住所証明書類 | 現住所を証明する書類。住民票や公共料金の領収書、健康保険証などが利用される。 |
債務整理に関する書類(必要な場合) | 任意整理や自己破産を行う場合に必要。借金の明細や契約書、財産目録などが含まれる。 |
その他の証明書類 | 相談内容によって必要な書類が異なる。離婚や相続などの場合は、結婚証明書や戸籍謄本、相続に関する書類などが必要なこともある。 |
これらを準備することで、よりスムーズな手続きにつながるので、事前に準備をしておくことをオススメします。
準備についてはこちら
さらに詳しく
法テラスに登録しているオススメの司法書士
法テラスに登録している司法書士「アース司法書士事務所」
利用条件に該当していれば、法的サポートの利用が可能です。
メモ
法テラスの法的サポートの利用が可能(条件あり)
24時間無料相談メール受付
一部エリアを除き、全国出張相談可能
難しい法律用語もわかりやすく丁寧に説明
土日祝日関係なく対応
受任から終了まで専属の担当者が対応
手続選択や連絡手段についても、あなたのニーズに合わせて柔軟に対応(家族にバレないよう書類等送付の配慮)
問い合わせ後は借金の催促を止めることが可能!
まとめ
低収入で毎月の生活で借入をして、借入が限界にきて取り立ての問い合わせ、督促状が届いて厳しい状況。
だけど、債務整理をしないと現状を変えられない。
そんなときに利用したいのが、法的サポート。
法的サポートを受けることで、法テラスの利用で高額な初期費用を抑えて和解交渉期間中に無理のない額の返済をしていきます。
和解後は利息カットの元金を支払い3〜5年を目処に完済を行えます。
今すぐにヤバいと思う状況であれば、まずは法テラスに相談をしてみましょう。
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